低学年〜中学年の読書の悩みに「くもんの読書ガイド」

学校では空き時間に学級文庫の本を読んでいるようですが、家ではやっぱりゲームやAmazon Prime Videoで動画をみるほうが好きな息子。

ゲームや動画以外の時間は静かに漫画を読んでいることが多く、それはそれでいいのですが、年齢相応の「物語」にも触れてほしいなあということで、少し前から「くもんのすいせん図書」を使って読み聞かせをはじめました。

「くもんのすいせん図書」は、世間一般にある大人が子どもに読ませたい課題図書のリストではありません。古今東西の優れた図書の中から、子どもたちに人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐったもので、読みやすいものから深い内容の本へと5A~ I の13段階に分け、さらに各段階ごとに50冊の本を配列したものです。5A~2Aは乳・幼児、A~Cは低学年、D~Fは高学年、G~ I は中学以上を、年齢のおおよその目安にしています。子どもたちに人気が高い本ということでは、子どもたちが選んだ本のリストともいえるでしょう。

すいせん図書のリストはこちらからダウンロードすることができます。

参考

くもんのすいせん図書KUMON

くもんの読書ガイド

ダウンロードできるリストだけでも十分なのですが、我が家ではリストの本が書影付きで紹介されている「読書ガイド」も購入しました。

ご家庭で手軽にできる読書指導のポイントとともに、「くもんのすいせん図書」650冊を紹介している冊子です。

読書ガイドはくもんの教室で購入することができます。こちらの「よくある質問」ページに会員以外の方の購入方法が載っています。

参考

すいせん図書が紹介されている読書ガイドがほしいのですが・・・KUMON

本の選び方

「だれでも読書が好きになるための本の選び方について」というページでは、子どもがどんな本を好みどのように興味が広がっていくのか、本との出会いでどんな成長があるのかといったことが、順を追って丁寧に書かれています。

物語絵本を楽しめるようになったからといって、急いで(絵のあまりない)読み物へとすすめる必要はありません。むしろ、この時期にこそ、じっくりと絵本のよさを満喫させることで、本の「楽しさ」を心の底まで感じられるようになるはずです。

子どもたちは、こうした絵本を読み聞かせてもらい、絵本の世界を堪能する一方で、ひとりで本を読んでみたいという気持ちにもなっていきます。

こんなときに幼年童話は、絵本と、文字が主体の児童の読み物の橋わたしになります。挿絵が多く読みやすい大きな文字で書かれていて、子どもは<本>を読んだという読了感を体験することができます。

ひとりで次々に本が読めるようになるためには、実はこの読了感がとても大切なのです。

絵本や幼年童話に十分親しんだ子どもは、文字を読むことにさほど抵抗感がなくなります。そこで活字が小さく、文章量の多い読み物へと進み、読書量を増やしていくことにしましょう。

好きな本を好きなように読んでいていいと思いつつ、息子も春から3年生。低学年から中学年にもなりますし、絵本〜幼年童話〜児童文学へ年齢相応のステップアップというのはとても気になっていた部分でした。

以上をふまえてAのリスト(小1相当)とBのリスト(小2相当)を見てみると、50冊のうち「絵本」の割合が想像以上に多い!

せっかくなので息子には学年相当のBのリストだけではなくAのリストも合わせて、毎日1冊を読み聞かせすることにしました。

リストの本を揃える

図書館で本を仕入れるために、まずは家にある本をチェックし、リストに印をつけました。(写真の緑のマーカー部分)

一気に2週間分=14冊借りることもあれば、1週間分=7冊だけ借りることも。

借りた本は水色のマーカーで印を、読み終わった本には見出しの番号のところに赤ペンで斜線をつけています。

読み聞かせをはじめて感じたこと

幼いかなと感じる本でも楽しめる

読む前はちょっと幼いかなと感じた本も、言葉選びやストーリー展開がハマってゲラゲラ笑うような場面も多かったです。

難しいかなと感じる本でも楽しめる

逆に絵本ばかりの中だと、かいけつゾロリくらいの「児童書」の見た目をしているだけで「ちょっとこの本は難しいのでは…?」と思ってしまったりもしたのですが実際に読んでみるとそんなことはなく、親のほうが無意識に「本の見た目」で難易度を判断してしまっているのだなと反省しました。

内容がおもしろいので自分で読める

絵本が続いたあとで「一休さん」を読んだ日のこと。1冊丸々読み聞かせをするのが負担に感じられたので「続きは明日でいい?」と聞いたところ、「いま自分で読む」と言って実際に1冊サラッと読み終えてしまいました。

シリーズに興味が広がる

「一休さん」を読んでとんち話を気に入った息子は、家にあった同じシリーズの「吉四六さん」を自分で読みました。

「ぞうのババール」も、カバーに書いてあったシリーズ紹介をみて興味を持ったので続きを借りてきて、これも読み聞かせではなく自分で読みました。

リストの本を通して読書へのハードルが下がり、本への興味が高まっているなと感じます。

習慣化でどんどん読める

1日1冊を「決めごと」にしてしまったことで、読まないと1日が終わらないような気がするようです。

はじめは息子が負担に思わないよう「読み聞かせ」と思っていましたが、1ヶ月以上毎日続けた今では、息子が気分で「読み聞かせ」と「ひとり読み」を選んでいます。

くもんの読書記録ノート

くもんの教室で「読書ガイド」を購入したときに、先生からいただきました。

感想を書くことは重要だと思っていないので「いつ何を読んだか」「これまで何冊読んだか」の記録として息子に書いてもらっています。

本屋さんで見かける読書ノートは文庫本のようなサイズで書きにくそうだなと思っていたのですが、こちらは本当に平べったいノート。日付と書名と作者名に、感想を書く欄が数行というシンプルさが気に入っています。

参考

読み方のコツと、本選びKUMON

楽しく続ける工夫として、こちらのページで「読書ノート」が紹介されています。

まずは100冊、そしてその先も

息子は学校に提出する自主学習でときどき日記を書くのですが「コンビニでサンドイッチを買いました。朝ごはんです。」のような、今までとはちょっと違う文章を書くようになりました。

「こまったさんのスパゲティ」に出てきた「ボンゴレボンゴレ コントンノ」というフレーズを気に入ってときどき「ボンゴレボンゴレ」と楽しそうに口に出しています。

まずはAとBのリストの100冊を、C (小3相当)からはまた少し文章の量も増えて1日1冊では難しくなってくるかもしれないので、息子のペースでゆっくりやっていけたらと考えています。

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